ぽつぽつ(読み)ポツポツ

デジタル大辞泉 「ぽつぽつ」の意味・読み・例文・類語

ぽつ‐ぽつ

[副]
物があちこちに少しずつあるさま。「ぽつぽつ(と)人家が散らばっている」
物事が少しずつ行われるさま。また、物事を少しずつゆっくり行うさま。「ぽつぽつ(と)注文が来ている」「ぽつぽつ(と)語る」
少しずつ雨が降りはじめるさま。「雨がぽつぽつ(と)降ってきた」
[名]点々とあるもの。「葉っぱに白いぽつぽつがある」
アクセントツポツ、はポツポツ
[類語](1ちらほらぱらぱらちらばらまばらばらばらちりぢりちりぢりばらばらてんでんばらばらてんでばらばら離れ離れすかすか点在散在四散散乱/(2ちょろりちょろちょろちょびちょびちょぼちょぼちびちびちびりちびりはらりたらりほろり小出しぼじゃぼじゃぼそぼそぼそっとぽつりぽつりぽつりひそひそぽろりもごもごもぐもぐしどろもどろうだうだぐだぐだくだくだくどくどぶつぶつぶつくさぐずぐずささやくささやきつぶやくつぶやきのろいまぬるいまのろい遅いスロー緩慢とろいのろくさいまだるいまだるっこい鈍い緩徐遅緩スローモー遅遅のろのろそろそろゆっくりもたもたぼやぼやだらだらのろま鈍重ちんたらのさのさのそのそとぼとぼのこのこのそりのっそりのっしのっしのしのしどんとろとろぼちぼちぼつぼつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりのらくらゆったり悠然悠悠便便だらり便便のんべんだらりずぼらものぐさぐうたらだらしないしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらちゃらんぽらん無精ルーズぶらぶらごろごろ無気力だらけるのほほん風太郎ぷうたろうその日暮らしふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみ投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかる/(3しょぼしょぼしとしとぱらぱらばらばらざあざあぽつりぽつりざんざんどうどうがばがばごぼごぼじゃあじゃあざぶざぶどくどくだらだら淙淙そうそう渾渾こんこん滔滔とうとうぼとぼとぼたぼたぽたぽたほろほろぽろぽろぽとぽとぼろぼろたらたらはらはらぽろりほたほたぽつりぽつんはらりぱらりほろりぽたりたらりちょろちょろちょろりとくとくしたたりだくだくぽとり滴る滴り落ちる垂らす垂れるこぼれるほとばしるあふれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぽつぽつ」の意味・読み・例文・類語

ぽつ‐ぽつ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 点が散在するさま、同類のものが散らばってあるさまを表わす語。
和英語林集成初版)(1867)「ホウソウ ガ potsz-potsz(ポツポツ) ト デキタ」
② 雨などの降り始めるさまを表わす語。
※門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉一四「ぽつぽつと降出す気まぐれ雨」
③ 物事がのんびり、また、少しずつ行なわれるさまを表わす語。ぼつぼつ。
※歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)大切「勘八、ポツポツと眠る」
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六「此二三日ポツポツ草稿をつけておいた」
④ 物を幾つにも切るさま、連続するものを何回か中断するさまを表わす語。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉六「これで針金をぽつぽつやりますね」
[2] 〘名〙
① 散在する斑点
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九「いくら撫でても、さすってもぽつぽつがとれない」
② (前と同じである時に「」と書くところから) 同じであること。同前、同類であること。ぽちぽち。
※歌舞伎・水天宮利生深川(筆売幸兵衛)(1885)序幕「『そんなら、あなたは』『ぽつぽつだよ』『なに、ぽつぽつとは』『同じくと申すのぢゃ』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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