四散(読み)しさん

精選版 日本国語大辞典 「四散」の意味・読み・例文・類語

し‐さん【四散】

〘名〙 一緒だったものや人が四方に散り去ること。ちりぢりになること。あたり一面に広がること。離散
明月記‐治承四年(1180)二月一四日「庭梅盛開、芬芳四散」
真空地帯(1952)〈野間宏〉三「ついに一家は四散しなければならなかったのであります」 〔鮑照‐春羈詩〕

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デジタル大辞泉 「四散」の意味・読み・例文・類語

し‐さん【四散】

[名](スル)四方に散ってちりぢりになること。「ガラスが割れて四散する」「一家が四散する」
[類語]失う遺失散逸滅失流失消失消滅消散忘失雲散霧散雲散霧消離散飛散立ち消え消える失せる散る失する無くなる無くす無くする無くなす喪失する亡失する紛失する落とす払拭集散離合結集集合集結糾合集中凝集密集蝟集いしゅう群集集積拡散分散散開ちらばらまばらぱらぱらばらばらちらほらぽつぽつちりぢりちりぢりばらばらてんでんばらばらてんでばらばら離れ離れすかすか点在散在散乱

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普及版 字通 「四散」の読み・字形・画数・意味

【四散】しさん

四方に飛び散る。唐・杜牧〔早鴈〕詩 金河、秋ばにして弦(弓)開き 雲外飛して、四散すること哀(かな)し 仙掌(台)らかにして、(よぎ)り 長門(宮)燈うして、數聲來(きた)る

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