しだら‐な・い
〘形口〙
しだらな・し 〘形ク〙 行ないや
状態に締まりがない。乱雑で
秩序がない。だらしがない。しだらがない。〔
随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
※
人情本・春色辰巳園(1833‐35)三「まぶちははれて
前髪はしだらなくさがるのを、きれいな細い手でちょいと上へなでて」
※歌舞伎・恋慕相撲春顔触(1872)
序幕「清七の息子、しだらなきなりにて」
[
補注](1)「しだら」の
語源については、「嬉遊笑覧」の「じだらく(
自堕落)」からという説のほか、
梵語の「
修多羅」(秩序の意)からという説もあるが、
擬態語「しどろ」と関係があると見るのが穏当か。とすると、「しだらない」の「ない」は、
否定ではなく、「はしたない」「しどけない」などの
接尾語「ない」と同様ということになる。
(2)同義の「だらしない」は「しだらない」が倒置された語で、現代まで併用されている。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「しだらない」の意味・読み・例文・類語
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