ちらばら

精選版 日本国語大辞典

ちら‐ばら

[1] 〘副〙 ＝ちらほら②

※俳諧・炭俵（1694）下「鯉の鳴子の綱をひかゆる〈孤屋〉 ちらはらと米の揚場の行戻り〈芭蕉〉」

[2] 〘形動〙 散らばってまばらであるさま。

※夢の女（1903）〈永井荷風〉二二「道傍の雑木林やちらばらに立って居る茅葺の屋根などは」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ちら‐ばら

［形動］［文］［ナリ］あちこちに散らばっているさま。まばらであるさま。
「雁の形の琴柱ことじが―に立っているのも」〈中勘助・銀の匙〉
[類語]まばら・ぱらぱら・ばらばら・ちらほら・ぽつぽつ・ちりぢり・ちりぢりばらばら・てんでんばらばら・てんでばらばら・離れ離れ・すかすか・点在・散在・疎そ・四散・散乱

出典　小学館