精選版 日本国語大辞典 「だらしない」の意味・読み・例文・類語
だらし‐な・い
〘形口〙 だらしな・し 〘形ク〙
※人情本・仮名文章娘節用(1831‐34)前「黒の紋天にひのごろふくりんの腹あはせの帯をだらしなく結び」
② 体力が弱すぎる。また、勝負を争う物事に弱すぎるさまである。だらしがない。
[語誌](1)語源については諸説あるが、「しだらない」の「しだら」が音転したものと考える説が有力である。「しだら」の形容詞形としての、一般の秩序から外れた乱れた状態を意味する「しだらない」が、好ましくないことを表わす語に多く見られる、語頭に濁音が来る形として、「だらし(ない)」の形で安定したものと考えられる。
(2)(1)の説のほか、「滑稽本・浮世床‐初」の「しだらがないといふ事を『だらし』がない、『きせる』を『せるき』などいふたぐひ、下俗の方言也」という説明から、俗語・隠語的なことばとして、一般庶民の間に広がる形で定着していった可能性も十分考えられる。
(2)(1)の説のほか、「滑稽本・浮世床‐初」の「しだらがないといふ事を『だらし』がない、『きせる』を『せるき』などいふたぐひ、下俗の方言也」という説明から、俗語・隠語的なことばとして、一般庶民の間に広がる形で定着していった可能性も十分考えられる。
だらしな‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報