ぬらりくらり(読み)ヌラリクラリ

精選版 日本国語大辞典 「ぬらりくらり」の意味・読み・例文・類語

ぬらり‐くらり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 柔らかくてぬるぬるとすべってつかまえにくいさまを表わす語。ぬらぬら。ぬらりころり。ぬらりひょん。
浮世草子・新色五巻書(1698)五「吉原通ひに浅の頭巾羽織脇指、布屋が格子和国と云ふに上り鯰。ぬらりくらりの順貞」
態度などがはっきりせずつかまえどころのないさま、しまりがなく、漫然としているさまを表わす語。のらりくらり。ぬらくら。ぬらりころり。ぬらりひょん。
仮名草子杉楊枝(1680)六「人はげにみづへなげたるひゃうたんのぬらりくらりにながれゆくとし」

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デジタル大辞泉 「ぬらりくらり」の意味・読み・例文・類語

ぬらり‐くらり

[副](スル)
柔らかくてぬるぬるとすべるさま。ぬらくら。ぬらぬら。「ぬらりくらり(と)してつかまえにくい」
態度などがはっきりせず、とらえどころのないさま。ぬらくら。のらりくらり。「ぬらりくらり(と)言い逃れる」
しまりなく、漫然としているさま。ぬらくら。のらりくらり。「ぬらりくらり(と)一生を送る」
[類語](2うやむや不確か曖昧あやふや漠然おぼろげぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す煮え切らないどっちつかず要領を得ないかりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこい躍起隔靴掻痒いらいらまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断柔いやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い肝が小さい肝っ玉が小さい/(3でれでれでれっとでれつくだらしないぐうたらずぼらものぐさしだらないのらりくらりぬらくらのらくらだらだらちゃらんぽらんのんべんだらり無精ルーズ鼻の下を伸ばす鼻の下が長いぶらぶらごろごろちんたらだらけるのほほん風太郎ぷうたろうその日暮らし便便だらり便便ふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみのろのろもたもたぐずぐず投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかるもさくさもさっともさもさのそりのさのさのそのそとぼとぼのこのこのっそりそろそろゆっくりのろまのっしのっしのしのし遅いのろいのろくさいまぬるいまのろいスロー緩慢とろいまだるいまだるっこいにぶ緩徐遅緩スローモー遅遅ぼやぼや鈍重どんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりゆったり悠然悠悠

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