先刻(読み)センコク

デジタル大辞泉 「先刻」の意味・読み・例文・類語

せん‐こく【先刻】

さきほど。さっき。「先刻の件」「先刻から待っている」「先刻会った人」⇔後刻ごこく
(副詞的に用いて)すでに。とうに。「先刻承知のはず」
[類語](1今し方先程さっき最前先に今今たった今今時分今頃今どき今さらナウ/(2早早はやばや早早そうそう早め尚早もう最早もはやはや早くも今やすでとっくにとうにとうの昔とっくの昔つとに過去以前曽て在りし日往年往時往日旧時昔日昔時昔年往昔往古古昔いにしえ古くそのかみ当時前前かねてかねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ年来旧来在来その昔太古千古大昔前以て先立ってかつて見越し根回し手回し早手回し手を回す地固めなら布石事前先手先手を打つ手当て準備下準備段取り手筈てはず下見予習備え伏線示し合わせる言い合わせる申し合わせる打ち合わせる口裏を合わせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「先刻」の意味・読み・例文・類語

せん‐こく【先刻】

〘名〙
① 少し前。さきほど。さっき。今しがた。前刻。〔文明本節用集(室町中)〕
婦系図(1907)〈泉鏡花〉前「先生は、と尋ねると前刻(センコク)御外出」
② (副詞的に用いて) 前から。すでに。
※作物志(1808)「彼人酔は先刻醒て甚当惑しけるが」
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一〇「彌次郎北八と言やア〈略〉旅は道連はなれねへ中は見物先刻承知(センコクセウチ)だ」

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