予て(読み)カネテ

デジタル大辞泉 「予て」の意味・読み・例文・類語

かね‐て【予て/兼ねて】

[副]の一語化》
以前から。前から。前もって。かねがね。名詞的にも用いる。「―聞いていたとおり」「―(から)の望み」「―より予期していたことだ」
以前に。前に。かつて。
「―敬之進と一緒に飲んだところ」〈藤村破戒
[連語]《動詞「か(兼)ぬ」の連用形接続助詞「て」》…前から。…前に。多く日数を表す語を受けて、副助詞的に用いる。
「二、三日―、空晴れ」〈大鏡・道長上〉
[類語]過去以前かつ在りし日往年往時往日旧時昔日せきじつ昔時せきじ昔年せきねん往昔おうせき往古古昔こせきいにしえ古くそのかみ当時前前かねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ前以て年来旧来在来その昔太古千古大昔元元元来本来大体どだい自体そもそも元より根っから何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで今まで常常つねづね間断かんだん延延連綿長長ながなが脈脈綿綿縷縷るるずっと生まれつき生来

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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