従来(読み)じゅうらい

精選版 日本国語大辞典 「従来」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐らい【従来】

〘名〙
① まえから今まで。これまで。以前より。もとより。従前。副詞的にも用いる。
続日本紀‐養老元年(717)九月癸卯「因居命氏、従来恒例」
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「それじゃア従来(ジウライ)の弊を追ッて遊ばせておいちゃアいけねへヨ」 〔宋書‐文九王伝・巴陵哀王休若〕
物事のよって来るところ。いわれ。由来来歴
正法眼蔵(1231‐53)画餠一法の従来せる面目を奪却するにあらず」 〔史記‐封禅書〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「従来」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐らい【従来】

以前から今まで。これまで。従前。「従来の方式」「従来定説とされてきた学説
[類語]過去以前かつ在りし日往年往時往日旧時昔日せきじつ昔時せきじ昔年せきねん往昔おうせき往古古昔こせきいにしえ古くそのかみ当時前前かねてかねがね何時か既往これまで従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ前以て年来旧来在来その昔太古千古大昔元元元来本来大体どだい自体そもそも元より根っから何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで今まで常常つねづね間断かんだん延延連綿長長ながなが脈脈綿綿縷縷るるずっと生まれつき生来

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「従来」の読み・字形・画数・意味

【従来】じゆうらい

もとより。由来。〔玄怪録、張佐〕佐、甚だ之れを異(あや)しみ、試みに從(よ)りて來るを問ふ。但だ笑つて答へず。再三するに至り、忽ち怒りして曰く、年少子、乃(なん)ぞ敢て相ひ(せま)るやと。

字通「従」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android