曽て(読み)カツテ

デジタル大辞泉 「曽て」の意味・読み・例文・類語

かつて【曽て/×嘗て】

[副]
過去のある一時期を表す語。以前。昔。「―京都にいたころ」「―の名選手」
(あとに打消しの語を伴って用いる)今まで一度も。ついぞ。「―ないにぎわいを見せる」「いまだ―聞いたことがない」
(あとに打消しの語を伴って用いる)まったく。全然。
木高こだかくは―木植ゑじほととぎす来鳴きとよめて恋増さらしむ」〈・一九四六〉
[補説]近世以降「かって」ともいう。
[類語]前前以前かねてかねがねいつか既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ前以て年来旧来在来過去以前在りし日往年往時往日旧時昔日せきじつ昔時せきじ昔年せきねん往昔おうせき往古古昔こせきいにしえ古くそのかみ当時何時かその昔太古千古大昔前以て先立ってすでに見越し先刻早め根回し手回し早手回し手を回す地固めなら布石事前先手先手を打つ手当て準備下準備段取り手筈てはず下見予習備え伏線つとにとうにとっく示し合わせる言い合わせる申し合わせる打ち合わせる口裏を合わせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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