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そう‐ほん サウ‥【草本】
〘名〙
※明月記‐文暦二年(1235)三月一三日「浄意〈備後権守有季入道〉来、依レ請受与二草本二十巻一」
※仁説問答師説(1688‐1710)上絅斎先生書「先年の記録一通り清書仕り、尊覧に入れ奉る可く存じ罷り在り候得共、未だ余力を得ず、草本の通りにて御座候」 〔晉書‐傅祗〕
② 地上の茎は木部があまり発達しないで、一年で枯れる植物体。
地下茎の発達によって
多年生となる種もある。俗に草と呼ばれることが多い。⇔
木本(もくほん)。〔植学訳筌(1874)〕
くさ‐ほん【草本】
※
黄表紙・啌多雁取帳(1783)叙「つひに艸本
(クサホン)の作はなさねども、蔦十が
趣向を咄すに任せ」
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草本
そうほん
herb
木本に対する語。木本は茎の上部が発達し,多年生になっているのに対し,草本では木部はあまり発達せず,茎が概して軟らかく,1年以内に枯れる。ただし地下茎は枯死しないで何年も生残るものがあり,これを多年生草本という。
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デジタル大辞泉
「草本」の意味・読み・例文・類語
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普及版 字通
「草本」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の草本の言及
【双子葉植物】より
…茎は真正中心柱をもち,維管束は並立型,ふつう,形成層が発達して二次生長をする。二次生長が強ければ木本,弱ければ草本になり,極端な場合には二次組織はほとんど形成されない。葉は多くは葉身と葉柄に分かれ,しばしば托葉をもつ。…
【単子葉植物】より
…茎は不斉中心柱をもち,維管束は外木包囲型,またはそれへの明らかな傾向をもつ。ほとんどのものは形成層がなくて二次生長をせず,草本性であるが,ヤシ科やタコノキ科のように,茎は多年生で木本状にみえるものもある。しかしこれらは二次生長によるものではない。…
※「草本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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