の‐ぐさ【野草】
〘名〙
※清慎公集(970頃)「ほの結ぶ野草隠れの花薄とけでや秋も過むとすらむ」
②
カヤツリグサ科の
一年草。千葉県以西の
本州・
四国・九州の
臨海の日当たりの良い湿地に生える。稈は細く多数叢生して高さ二〇~四〇センチメートル。葉は狭線形で基部はさやとなって茎を包む。夏、茎の
上部の
葉腋に紫褐色の小穂をつける。ひげくさ。
や‐そう ‥サウ【野草】
※
菅家文草(900頃)三・新月二十韻「属
レ思江舟棹、宜
レ瞻野草廬」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「野草」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
野草
やそう
wild grass
原野,山林に自然に生えている草本類。路傍,耕地,庭園など人為的に植生がこわされたところにのみ生存する雑草と区別していう。元来はその土地に土着のものをさすべきであるが,帰化植物である場合もある。雑草的環境に移植してもほとんど不成功に終ることが多い。特に花に鑑賞価値を認めるものは野生草花 wild flowerという。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
普及版 字通
「野草」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報