山草(読み)やまくさ

精選版 日本国語大辞典 「山草」の意味・読み・例文・類語

やま‐くさ【山草】

〘名〙 (「やまぐさ」とも)
山地に生える草。さんそう。
和泉式部集(11C中)上「山かげにみかくれ生ふる山くさのやまずよ人を思ふ心は」
植物ウラジロをいう。特に、正月の飾り用のものをさす場合が多い。《季・新年‐冬》
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一「榧(かや)かち栗。神の松。やま草(グサ)の売声もせはしく」
③ 植物「ろうどく(狼毒)」の古名。〔十巻本和名抄(934頃)〕
④ 植物「おうれん(黄連)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

さん‐そう ‥サウ【山草】

〘名〙 山に生えている草。
語孟字義(1705)上「猶山草之于水沢之中、以水族之于山岡之上」 〔易林〕

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デジタル大辞泉 「山草」の意味・読み・例文・類語

さん‐そう〔‐サウ〕【山草】

山に生えている草。
[類語]草本千草春草若草夏草秋草冬草枯れ草干し草蔓草水草浮き草牧草薬草ハーブ野草庭草雑草下草下生え

やま‐くさ【山草】

《「やまぐさ」とも》
山に生えている草。
ウラジロ別名

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普及版 字通 「山草」の読み・字形・画数・意味

【山草】さんそう

山の草。

字通「山」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「山草」の解説

山草 (ヤマクサ・ヤマグサ)

植物。キンポウゲ科の常緑多年草,園芸植物,薬用植物オウレン別称

山草 (ヤマグサ)

植物。シキミ科の常緑小高木・高木,園芸植物,薬用植物。シキミの別称

山草 (ヤマクサ・ヤマグサ;ヤマノクサ)

植物。ウラジロ科の常緑多年草,園芸植物,薬用植物。ウラジロの別称

山草 (ヤマクサ)

植物。狼毒の別称

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