精選版 日本国語大辞典 「対語」の意味・読み・例文・類語
たい‐ご【対語】
〘名〙
① 向かい合って話すこと。
※俳諧・芭蕉翁追善之日記(1694)「直に枕にめされて、対語して退きぬ」
② 対(つい)になっていることば。内容上で、対立するもの(白い・黒い、男・女)、反対のもの(行く・帰る、上・下)、その他対照的なもの(雲・泥、和・洋)、同類で常に対比並列されるもの(桃・李、花・鳥)など。
※長短抄(1390頃)「対(タイ)語は此道に秘する物なり。其故は歌連歌、上下の詞を対する様を知らずば句にあらず」
③ 熟語で、相対する概念の複合からなるもの。(夫婦、紅白、進退、あげさげ、あさばんなど)。
④ =とうご(倒語)
つい‐ご【対語】
〘名〙 対(つい)になっていることば。→たいご。
※西京繁昌記(1877)〈増山守正〉初「虚実表裏の対語を以て」
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