青空(読み)あおぞら

精選版 日本国語大辞典 「青空」の意味・読み・例文・類語

あお‐ぞら あを‥【青空】

〘名〙 (「あおそら」とも) 晴れ渡って、青く見える空。碧空(へきくう)蒼天(そうてん)
和漢三才図会(1712)三「霄(アヲソラ)〈略〉天無雲気。而青碧者為霄」

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デジタル大辞泉 「青空」の意味・読み・例文・類語

あお‐ぞら〔あを‐〕【青空】

晴れ上がって、青々と見える空。蒼天そうてん碧空へきくう。「抜けるような青空
他の語に付いて、屋外露天、の意を表す。「青空市場」
[類語](1蒼穹青天井天空天穹てんきゅう穹窿きゅうりゅう太虚たいきょ上天天球ちゅうくう空中虚空こくう中空ちゅうくう中天上空大空低空高空/(2屋外場外野外戸外野天露天露地おもて室外窓外そうがいアウトドア

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「青空」の意味・わかりやすい解説

青空
あおぞら

同人雑誌。1925年(大正14)1月~1927年(昭和2)6月、全28冊を数える。創刊時の同人は、梶井(かじい)基次郎、外村(とのむら)茂(のち繁)、中谷孝雄忽那(くつな)吉之助、小林馨(かおる)、稲森宗太郎。早稲田(わせだ)大学に進んだ歌人稲森は1号のみで去る。他は旧制第三高等学校より東京帝国大学に進んだ人々で、創刊号巻頭の小説が梶井の『檸檬(れもん)』である。のち淀野隆三(よどのりゅうぞう)、飯島正、三好達治、北川冬彦らも参加した。梶井の『城のある町にて』『Kの昇天』『冬の日』などの短編や、三好の代表的な『乳母車』『甃(いし)の上』などの詩もここに掲載された。中野重治(しげはる)、堀辰雄(たつお)らの『驢馬(ろば)』、尾崎一雄(かずお)らの『主潮』などとともに昭和文学の源流を形成する役割を果たす。

紅野敏郎

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普及版 字通 「青空」の読み・字形・画数・意味

【青空】せいくう

青天

字通「青」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の青空の言及

【空】より

…気象学的には人の目に見える範囲を空とよぶ。
[空の形]
 われわれは空を地平面で区切られた半球だと思っているが,実は押しつぶした丸天井または鏡餅のように,いくらか扁平に知覚しているらしい。人間が地平線から高度45度と思う所を高度計で測ってみると,35度ぐらいしかない。また太陽や月が地平線に近いときには特に大きく見えることから,人は天空を市女笠(いちめがさ)のような形に知覚していると主張する心理学者もある。…

※「青空」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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