凡例《日本大百科全書(ニッポニカ)》

日本を代表する百科事典『日本大百科全書』(1984~1994刊:全26巻)をベースに、毎月定期で更新されているデジタル版「百科事典」です。マルチメディア資料も充実し、デジタル時代にふさわしい百科の世界をお楽しみいただけます。

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書名:日本大百科全書
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1.項目の示し方

  1. 日本語および日本音読みのものは、漢字、ひらがなを使用し、その下に読み方をひらがなで示した。
  2. あゝ玉杯に花うけて
    ああぎょくはいにはなうけて

    阿房宮
    あぼうきゅう

    また項目がカタカナと漢字交ぜ書きの場合やカタカナのみで表記された場合も、カタカナ部分の読み方をひらがなで示した。

    アイルランド文学
    あいるらんどぶんがく

    アーカンソー
    あーかんそー


  3. 日本地名の都、府、県、支庁、市、区、町、村は( )に入れて読みがなを省略した。
  4. 東京(都)
    とうきょう

    愛知(県)
    あいち

    横浜(市)
    よこはま


  5. 日本人名は漢字(ひらがな・カタカナ)で姓名を記し、その下に読み方をひらがなで示し、本文冒頭部分に生没年 [生年-没年] を西暦で記入した。ただし、近年以前の俳人、画家などで、名または号だけが一般に使用されているものは、姓を省略した。僧は法名で示し、禅僧に限りおおむね号と名で示した。
  6. 近松門左衛門
    ちかまつもんざえもん
    [1653―1724]

    芭蕉
    ばしょう
    [1653―1724]

    なお生没年に二説ある場合は双方を /(斜線)で分けて示し、不明の場合は?マークで示した。

    足利義栄
    あしかがよしひで
    [1538/1540―1568]

    赤松範資
    あかまつのりすけ
    [?―1351]


  7. 中国、朝鮮半島の地名・人名は、日本音読みまたは慣用の日本読みを用いた。ただし、内モンゴル、新疆(しんきょう)ウイグル、チベットなどの地名は、カタカナ表記を見出しとし、読みがなと漢字による表記を併記した。
  8. ラサ
    らさ /拉薩

    a.中国の地名は、日本読みの次にできるだけ原音のカタカナ表記を併記した。人名については1911年の辛亥(しんがい)革命以降に活躍した人物に限って同様にカタカナ表記も示した。

    西安
    せいあん/シーアン

    毛沢東
    もうたくとう/マオツォートン
    [1893―1976]

    b.中国の省は( )に入れて読みがなを省略した。

    河北(省)
    かほく/ホーペイ

    c.朝鮮半島の地名には、日本読みの次にできるだけ原音のカタカナ表記を併記した。人名については1910年以降におもに活躍した人物に限って、同様に原音のカタカナ表記を付した。

    金大中
    きんだいちゅう/キムデジュン
    [1925―2009]


  9. 中国、朝鮮半島関連を除いて、外国語および外来語、外国の地名・人名は、カタカナで示し、本文冒頭に原語綴(つづり)または英語表記を入れた。
  10. アムステルダム
    あむすてるだむ
    Amsterdam


  11. 一般事項の外国語、学術用語等の項目の場合は、原則として原語綴と言語名(フランス語・ドイツ語・オランダ語など)を記した。
  12. イデオロギー
    いでおろぎー
    Ideologie ドイツ語

    ただし英語および人名、地名、書名などの固有名詞については原則として言語名を省略した。


  13. 外国の国名は、たとえば「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」を「イギリス」とするなど、慣用に従った。また、同名の項目を相互に区別する場合を除き、「共和国」などの政体を表す名称を省略し、政体を含む正式名称は本文中に示した。
  14. 中国、朝鮮半島関連を除いて、外国人名は原則としてカタカナで姓だけを記し、本文冒頭に原語でフルネーム、生没年(生年-没年)を西暦で記入した。
  15. アインシュタイン あいんしゅたいん
    Albert Einstein
    [1879―1955]

    なお、1世・2世、夫妻、兄弟、別称などは( )に入れて区別した。

    アウグスト(2世)
    あうぐすと
    August II
    [1670―1733]

    エドワード(黒太子)
    えどわーど
    Edward, the Black Prince
    [1330―1376]


  16. 動物・植物名は原則としてカタカナを使用し、よみがな、漢字名を併記した。本文冒頭に英語名と学名を記した。ただし、漢字名と英語名は省略したものがある。
  17. アイ
    あい /藍
    Chinese indigo
    [学]Polygonum tinctorium Lour.

    アイタケ
    あいたけ /藍茸
    [学]Russula virescens Fr.

  18. 岩石・鉱物名は原則として漢字を使用したが、元素・化合物名など文部科学省の『学術用語集』に準拠し、常用漢字以外はカタカナで表記した。本文冒頭に英語名を記した。
  19. 珪岩
    けいがん
    quartzite

    ケイ素
    けいそ
    silicon

  20. 会社名の「株式会社」の表示は、全て「(株)」の形に統一し、項目名の後ろに置いた。「株式会社小学館」も「小学館(株)」の形で表示している。

2.項目の並べ方

  1. 項目は現代仮名づかいの表記により、五十音順に配列してある。
  2. a.「大」「太」「多」など旧仮名づかいで「おほ」と記したものは「おお」とし、「王」「凹」「応」「桜」「黄」「嘔」などは「おう」で表し、その表記順に配列した。

    王家の谷
    おうけのたに

    大奥
    おおおく

    「ぢ」「づ」は原則として使わず、「じ」「ず」で表した。

    女性
    じょせい

    頭巾
    ずきん

    ただし、二語の連合によって「ち」「つ」が濁る場合、および同音の連呼の場合に限り「ぢ」「づ」を使用した。

    鼻血
    はなぢ


    つづみ

    b.特定の語で、旧仮名づかいを用いた項目には現代仮名づかいの読みを示し、その音順により配列した。

    あはれ
    あわれ

    ヰタ・セクスアリス
    いたせくすありす


  3. 濁音、半濁音は清音のあと、促音(っ)、拗音(ゃ・ゅ・ょ)は直音のあとに並べた。
  4. 同音の語は次の順序によった。
  5. a.項目の第一字目で、カタカナ、ローマ字、ひらがな、漢字(数字を含む)の順に並べたが、同音項目相互に内容的関連があるときには、原則を外した場合がある。

    b.漢字の場合は第一字の画数の少ない順。

    因業
    院号

    の順

    c.第一字目の字種(漢字やひらがななど)が同じ場合は、項目の字数の少ないほうが前にくる。

    d.項目名の性格が異なる場合は、人名、地名、一般事項、書名、作品名の順序で並べた。動物名、植物名は、動物、植物の順。

    e.人名は生年の早い順。

3.本文について

  1. 本文の解説文は現代日本語で平易に表現し、内容を正確に理解できるように留意した。
  2. 項目内容に応じて、用語、術語、作品解説、人物紹介などのデータ項目を設け、多角的な解説と資料性の充実に努めた。
  3. 大項目には目次を付し、項目内容全体の構成が見渡せるように配慮した。
  4. 資料として、写真、図表、地図などを適宜加え、本文理解がいっそう深められるように配慮した。
  5. 解説文の表記は原典(文)の引用や歴史的用語、固有名詞などを除き、すべて「現代仮名遣い」(昭和61年内閣告示)、「送り仮名の付け方」(昭和48年内閣告示)に準拠した。
  6. 漢字の表記は原則として「常用漢字表」(昭和56年内閣告示、平成22年改定)に準拠した。固有名詞、歴史的用語、専門用語および慣用語などでひらがな書きでは読みにくいもの、理解しにくいもの例外とし、本文の初出のところで読みがな(ルビ)をつけた。学術用語は原則として文部科学省の『学術用語集』に準拠した。
  7. 数字は原則として算用数字(01234……)を使用し、単位については万、億、兆だけを用いた。ただし固有名詞、成語化したもの、歴史的用語などについては、十、百、千なども使用した。
  8. 単位は国際単位系(SI)を使用した。計量の単位記号はメートル法に基づき、カタカナで表記した。ただし成語化したものや歴史的用語などについては、必要に応じて尺貫法やヤード・ポンド法などを用いた。その際原則的にはメートル法による換算値を併記した。
  9. 外国語の合成語は原則として単語の間を、人名では姓と名の間を、それぞれ中点(・)でつないだ。また「ボイル‐シャルルの法則」のようにボイルとシャルル二者をつなぐ合成語の場合には、ハイフン(‐)を用いた。
  10. 本文中の人名のうち、立項されていないものには必要に応じて原綴または生没年を記入した。
  11. 都道府県、市、区、町、村の人口、面積は最新の『国勢調査報告』(総務省統計局)に準拠した。
  12. 日本の標高は原則として国土地理院発行の地図類に、日本のおもな河川の長さは国土交通省河川局調べによった。また気象・天文等、地学関係の統計数値は『理科年表』(国立天文台編纂)に準拠した。
  13. 外国の国名や地名に用いた人口、面積その他の数値は、『世界人口年鑑』など国際連合統計局編の年鑑類、当該国政府刊行物・国勢地図、当該国の年鑑などによった。
  14. 国名項目のなかの国旗は、特殊なものを除いて、縦横比を2対3に統一した。

4.年代の表記

  1. 年代は原則として西暦により、必要に応じて( )内にそれに相応する和暦を示した。なお中国に関する事項で元号を入れた場合もある。
  2. 西暦と和暦の関係は、厳密に月日まで比定せず、原則として改元年号で示した。
  3. 明治5年(1872)の改暦以前の月日は原則として和暦によった。西暦と和暦には月日において若干のずれがあり、とくに和暦12月は西暦換算で翌年になる場合が多いが、本書では和暦によった。
  4. 南北朝時代の和暦は、原則として南朝、北朝の順に併記した。

5.外国語の表記と転写

  1. 外国語のカタカナ表記は、なるべく原音に近い表記を心がけた。ただし慣用的表記を尊重した場合もある。採用に際しては、国際審議会報告、文部科学省編の刊行物等を参考にしながら、各国語の研究者の指導の下に、もっとも妥当と思われる表記を選んだ。
  2. 外国語カタカナ表記に関する一般原則

    a.「ヂ・ヅ・ヰ・ヱ・ヲ」の表記は原則として用いない。

    b.〔v〕の音は原則として「ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ」を使わず、「バ・ビ・ブ・ベ・ボ」と表記した。ただし、ドイツ語などの〔w〕は「ワ、ウィ、ウェ、ウォ」、ラテン語の〔v〕は「ウァ、ウィ、ウェ、ウォ」とした。

    バージニア
    ばーじにあ
    Virginia

    ウェーバー
    うぇーばー
    Max Weber

    c.Je〔je〕の音は原則として「イェ」と表記し「イエ」「エ」としない。

    イェリネック
    いぇりねっく
    Georg Jellinek

    イェスペルセン
    いぇすぺるせん
    Jens Otto Harry Jespersen

    ただし国名あるいはそれに準ずる一部のものは「イエ」「エ」を用いる。

    エルサレム
    えるされむ
    Jerusalem

    d.tu,touの〔tu〕音は「チュ」「トゥ」と表記し「テュ」「ツ」としない。

    チューダー
    ちゅーだー
    Antony Tudor

    トゥーロン
    とぅーろん
    Toulon

    e.du,douの〔du〕の音は「ドゥ」「デュ」と表記し、「ヅ」「ジュ」としない。

    ドゥーメルグ
    どぅーめるぐ
    Gaston Doumergue

    デュロック
    でゅろっく
    Duroc

    f.〔ti〕〔di〕の音は、「ティ」「ディ」と表記したが、慣用に従って「チ」「ジ」としたものもある。

    コンスタンティヌス
    こんすたんてぃぬす
    Flavius Valerius Constantinus

    ディドロ
    でぃどろ
    Denis Diderot

    チロール
    ちろーる
    Tirol


  3. 外国文字は、原則としてローマ字に転写した。ロシア語はロシア文字とそれをローマ字に転写したものを示した。
  4. モスクワ
    もすくわ
    Москва/Moskva

6.参考文献資料

  1. より深い理解と、研究に役だちうる参考図書、参考文献を、必要に応じて当該項目の資料欄に記載した。その選択は原則として当該項目の執筆者によった。
  2. 主として単行本をとったが、全集あるいは全集中の分冊を取り上げた場合もある。論文を取り上げる場合は、原則として単行本所収のものとした。
  3. 単行本の場合は、著者(編者)名、書名(訳書の場合は、著者名、訳者名、訳書名)のあとに刊行年、出版社名を( )でくくった。なお、文庫本および新書本については、原則として刊行年と出版社名を省略し、文庫名、新書名のみを( )に示した。

7.符号・記号

    文中におけるおもな符号、記号は次のとおりである。

    『 』 書名、雑誌名、題名、作品名。

    「 」 引用文または特定の語句。その他、章名、編名、論文名、商標名、商品名など。

    [ ] 解説文の執筆者名。

    [学] 動物・植物名の見出し語の学名。

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