精選版 日本国語大辞典 「穹窿」の意味・読み・例文・類語
きゅう‐りゅう【穹窿】
〘名〙 (中央が高く弓形をなす意)
※星巖集‐丙集(1837)夷白盦集二・憑高望関中形勢「天勢穹窿囲二大野一、人煙
匝繞二重城一」 〔周必大‐寄題高仲一虁殿撰詩〕

② 弓形をしたもの。多く、建造物についていう。アーチ形。穹窿形。
※土井本周易抄(1477)一「天の形は穹窿、そりまがると云形ぞ」
※即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉隧道、ちご「聖セバスチヤノ寺の内なる穹窿の墓穴よりの入口と」 〔張衡‐西京賦〕
※河童(1927)〈芥川龍之介〉一四「ゴシック風の穹窿(キュウリュウ)、アラビアじみた市松模様の床」
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