精選版 日本国語大辞典「宙」の解説
ちゅう チウ【宙】
〘名〙
※平家(13C前)二「馬よりとって引おとし、ちうにくくって西八条へさげて参る」
※真鶴(1920)〈志賀直哉〉「三浦半島が遠く薄暮の中に光った水平線から宙へ浮んで見られた」
② 経過する時間。無限の時間。古往今来。〔淮南子‐斉俗訓〕
③ 音声・文字などの助けを借りないで、記憶や勘だけにたよること。そら。
※信長公記(1598)一二「一切経の内、何れの所に如何様の文字これありと、中にて申す程の物知りの由候」
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