精選版 日本国語大辞典 「上天」の意味・読み・例文・類語
じょう‐てん ジャウ‥【上天】
〘名〙 (「しょうてん」とも)
① そら。天。あめ。⇔下土(かど)。
※反故集(1671)上「上天(ジャウテン)の極果に、八万劫の楽(たのしみ)有といへども」
③ 天帝。上帝。天上にある神。造物主。
※続日本紀‐慶雲二年(705)四月壬子「不レ能下徳感二上天一仁及中黎庶上」
※俳諧・俳諧世説(1785)三「かくて身にあやまりなき申ひらき上天(シャウテン)に通じ」 〔書経‐仲虺之誥〕
④ (━する) 天にのぼること。昇天。
※どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)四「ぜずきりしとよみがへり玉ひてより四十日めにおりべてといへるやまより御(ご)じゃうてんなされたる事」 〔史記‐封禅書〕
⑤ 四季の天の一つ。冬の天。《季・冬》 〔俳諧・増山の井(1663)〕 〔爾雅‐釈天〕
⑥ 上等のてんぷら。
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