精選版 日本国語大辞典 「大義」の意味・読み・例文・類語
たい‐ぎ【大義】
〘名〙 (「だいぎ」とも)
① 重要な意義。大切な意味。要義。
※法華義疏(7C前)一「大乗教猶称二是方便一者、即如二上釈一、大義未レ周故也」
※十善法語(1775)二「大義をわすれて小威儀にとどこふると」 〔漢書‐芸文志〕
※性霊集‐六(835頃)奉為桓武皇帝講太上御書金字法花達
「文思弘道、凌二殷周一而大義貫レ三」

③ 過重な負担。厄介な事柄。大儀。
※蔭凉軒日録‐文明一八年(1486)七月二日「鹿苑寺領庭石十ヶ、自二東府一被レ召レ之。為二寺家一可二引進一之命有レ之。然者寺家大義不レ可レ過レ之。達二台聴一有二御免一者、為二寺家之大幸一」
④ 「たいぎ(大義)親を滅す」の略。
※雑俳・柳多留‐九(1774)「月二つむすこ太義を思ひたち」
⑤ 聖徳太子が推古天皇一一年(六〇三)に制定した冠位十二階のうちの一つで、第九番目の位。
※書紀(720)推古一一年一二月(岩崎本訓)「始めて冠の位を行ふ。大徳・小徳・大仁・小仁・大礼・小礼・大信・小信・大義(音読符号)・小義・大智・小智、并せて十二階なり」
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