精選版 日本国語大辞典 「表看板」の意味・読み・例文・類語
おもて‐かんばん【表看板】
〘名〙
① 劇場などの正面に掲げる看板。俳優または上演内容に関する事を示す。
※評判記・難波の㒵は伊勢の白粉(1683頃)二「おもて看板(カンバン)より移りて中間(なかま)の仕組(しぐみ)をあらそひ」
② 世間に対して示す主な名目。
※開化の入口(1873‐74)〈横河秋濤〉三「虱も殺さないが如来の本願だと表看板(オモテカンバン)を張出してから」
③ 表面だけの体裁。
※大道無門(1926)〈里見弴〉遠雷「ひどいやりくりで、どうやらかうやら表看板だけはったんだからね」
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