初出(読み)ショシュツ

デジタル大辞泉 「初出」の意味・読み・例文・類語

しょ‐しゅつ【初出】

[名](スル)初めて出ること。最初に現れること。「室町時代初出したと思われる言葉
[類語]放出排出排水排気流出続出頻出百出輩出新出

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「初出」の意味・読み・例文・類語

はつ‐で【初出】

〘名〙
① 初めて出ること。
評判記難波の㒵は伊勢白粉(1683頃)二「初出の子共朝の名を夕に替り狂言跡よりの」
② 初めて奉公に出ること。
火消しの鳶(とび)新年に出揃って消防の技を披露する行事。でぞめ。
小唄・初出見よとて(明治)「初出見よとて、出をかけて」

しょ‐しゅつ【初出】

〘名〙 はじめて出ること。最初にあらわれること。
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編「産後初出(ショシュツ)の乳は、甚だ稀くして、軽泄(くだ)すの効あり」
古典現代文学(1955)〈山本健吉抒情詩運命年次のわかっている作品の初出は」

うい‐で うひ‥【初出】

〘名〙 生まれた子を初めて戸外に連れ出すこと。生まれてすぐの赤子には、忌(いみ)がかかっていると考えられていたので、その忌の明ける頃、多くは一か月目の宮参りの機会をあてる。

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普及版 字通 「初出」の読み・字形・画数・意味

【初出】しよしゆつ

初見

字通「初」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の初出の言及

【出初式】より

…正月の仕事始めの一つであり,消防出初式または単に出初ともいい,正月6日にほぼ全国共通に行われている。 明治になり消防組織が制度化してから一般化したが,東京では江戸時代の町火消の初出(はつで)行事がその源流をなし,今日でも(とび)の者による伝統的な梯子(はしご)乗りが行われ,式後は町内を練り歩くなど,華やかな新春の行事となっている。《絵本江戸風俗往来》には,〈例年正月二日は,江戸八百八町,および本所深川の十六組の出初あり。…

※「初出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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