倫理(読み)りんり

精選版 日本国語大辞典 「倫理」の意味・読み・例文・類語

りん‐り【倫理】

〘名〙
人倫の道。社会生活で人の守るべき道理。人が行動する際、規範となるもの。
信長記(1622)一五下「政要〈略〉程子のいはく、倫理(リンリ)を正しくするときくは、尊卑の分あきらかなり」 〔礼記楽記
② 「りんりがく(倫理学)(一)」の略。
錦木(1901)〈柳川春葉〉二「倫理の教師が欠席したものだから、一時間繰上げたんです」

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デジタル大辞泉 「倫理」の意味・読み・例文・類語

りん‐り【倫理】

人として守り行うべき道。善悪正邪判断において普遍的な規準となるもの。道徳モラル。「倫理にもとる行為」「倫理観」「政治倫理
倫理学」の略。
[類語]道徳道義徳義人倫人道世道公道公徳正義規範大義仁義モラルモラリティー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「倫理」の読み・字形・画数・意味

【倫理】りんり

条理。また、人倫。〔新書、時変〕君、禮義にひ、倫理をて、心を取に(あは)す。之れを行ふこと三にして、秦の俗日に敗る。

字通「倫」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の倫理の言及

【道徳】より

…こんにちの用法では倫理という語と根本的な相違はない。倫とは仲間を意味し,人倫といえば,畜生や禽獣のあり方との対比において,人間特有の共同生活の種々のあり方を意味する。…

※「倫理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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