精選版 日本国語大辞典 「須臾」の意味・読み・例文・類語
しゅ‐ゆ【須臾】
〘名〙
① (muhūrta の音訳「牟呼栗多(むこりた)」の訳に当てられた漢語。一昼夜の三十分の一。または kṣaṇa の音訳「刹那」の訳ともされる。短い時間を表わす) 仏語。しばらくの間。すこしのひま。しばらく。しばし。暫時。
※正倉院文書‐天平二〇年(748)一一月二〇日・久米熊鷹解「以十月二十五日得二腹病一、須臾間無二休息時一」
※浮世草子・近代艷隠者(1686)一「須臾(シュユ)にして、うるはしき小童と化して」 〔中庸‐第一章〕
② 数の単位の一つ。非常に小さい数の単位で、10-15 にあたる。
す‐ゆ【須臾】
〘名〙 わずかの時間。瞬時。しゅゆ。
※基督教の美(1897)〈柏井園〉「須臾(スユ)の身を以て悠々たる歳月を送迎し」
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