こせこせ(読み)コセコセ

デジタル大辞泉 「こせこせ」の意味・読み・例文・類語

こせ‐こせ

[副](スル)
場所が狭くて空間ゆとりのないさま。「こせこせ(と)した庭」
細かなことにこだわって、ゆとりや落ち着きがないさま。「こせこせ(と)動き回る」「こせこせ(と)した人物」
[類語]こせつく目まぐるしい忙しいせわしいせわしない気ぜわしい慌ただしいきりきり舞い東奔西走てんてこ舞い多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいそそくさせかせか性急拙速多端忙殺怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいのうろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかふらふらよたよたもぞもぞふわふわおどおどびくびくきょときょとぐらぐら倉皇軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる

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精選版 日本国語大辞典 「こせこせ」の意味・読み・例文・類語

こせ‐こせ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 場所が狭くてゆとりのないさまを表わす語。
② 心にゆとりがなく、態度がおうようでないさまを表わす語。こまごまとして落ち着きのないさま。些末なことにこだわるさま。
※栂尾明恵上人遺訓(1238)「末代辺土の作法、何と成り行たる事ともやらん。こせこせと成ける者哉と」
四河入海(17C前)五「此の顕公の小文字をかくは、こせこせとした事で有程に」

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