もぞもぞ(読み)モゾモゾ

デジタル大辞泉 「もぞもぞ」の意味・読み・例文・類語

もぞ‐もぞ

[副](スル)
小さな虫などがはい回っているさま。また、からだにそのような感じがするさま。「アリもぞもぞと穴から出てくる」「背中もぞもぞする」
動作態度がはっきりしないさま。また、落ち着かないようすで、からだの一部分を動かすさま。もそもそ。「ばつが悪そうにもぞもぞしている」
[類語]うろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎそわそわもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじもじもじ因循くよくようじうじちゃかちゃかそそくさあたふたうそうそふらふらよたよたちょこまかふわふわおどおどせかせかびくびくきょときょとこせこせぐらぐらせわしい倉皇せっかちあくせく気ぜわしい軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも性急右往左往軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる

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精選版 日本国語大辞典 「もぞもぞ」の意味・読み・例文・類語

もぞ‐もぞ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 小さな虫などがはい回るさま、また、からだを小さな虫がはい回っているような感じ、むずむずするさまを表わす語。もそもそ。
日本橋(1914)〈泉鏡花〉六二「稲荷堂の、背裏(うしろ)から、もぞもぞと這出して」
② 動作や態度がはっきりしないさま、また、落ち着かないさまを表わす語。もそもそ。
※茗荷畠(1907)〈真山青果〉六「『でも今夜遅いから』とモゾモゾして居る」

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