どぎどぎ(読み)ドギドギ

デジタル大辞泉 「どぎどぎ」の意味・読み・例文・類語

どぎ‐どぎ

[副]
刃物の鋭利なさま。
「触れて行くものは、忽ち両断されて了いそうな、―したやいばが」〈里見弴・大道無門〉
うろたえ、あわてるさま。どぎまぎ。
上人―し給ひ」〈浄・義経東六法〉
[類語]うろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごそわそわもじもじもぞもぞぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかそそくさあたふたうそうそふらふらよたよたやっさもっさてんやわんやちょこまかふわふわおどおどせかせかびくびくきょときょとこせこせぐらぐらせわしい倉皇せっかちあくせく気ぜわしい軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも性急右往左往軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「どぎどぎ」の意味・読み・例文・類語

どぎ‐どぎ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 刃物の鋭利なさまを表わす語。
狂言記鎌腹(1700)「此かまできらうが是はどぎどぎとしていたそうな」
② うろたえ、あわてるさまを表わす語。どぎまぎ。
※浄瑠璃・義経東六法(1711頃)上「上人どぎどぎし給ひ暫し詞もなかりしが」
③ まぎらかすさま、まぎらわしいさまを表わす語。
※浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)三「どぎどぎ首尾を合はせてと言捨て行くを」

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