精選版 日本国語大辞典 「闇雲」の意味・読み・例文・類語
やみ‐くも【闇雲】
[1] 〘名〙
① 黒雲。
※黄表紙・高漫斉行脚日記(1776)上「不思議やにわかに空かきくもり、やみくも立かさなりけるままに」
② (形動) 闇の中で雲をつかむように、漠然としてあてのないこと。また、前後のみさかいのないこと。むりやり行なうこと。また、そのさま。むやみやたら。闇雲無性(やみくもむしょう)。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一二(1762)礼二「やみくもにすてっぺんから足を取り」
※談義本・根無草(1763‐69)後「恋の叶はぬ業腹まぎれ、朕闇雲(ヤミクモ)に亡命(かけおち)して」
[2] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) (一)②に同じ。
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