百科事典マイペディア 「浮雲(文学)」の意味・わかりやすい解説 浮雲(文学)【うきぐも】 二葉亭四迷の長編小説。処女作で1887年―1889年に発表されたが,未完のまま中絶した。欧化主義,出世主義の俗悪な世相に反抗しながら敗北者に終わる下級官吏内海文三の性格,心理と彼を取り巻く人間像などを描き,文明批評をも意図している。言文一致体で書かれた最初の近代小説。→関連項目石橋忍月 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報