入道雲
にゅうどうぐも
雄大積雲および積乱雲の俗称。むくむくと空高くわき上がるさまが大男の立ちはだかる姿に似ているところから名づけられたものであろう。同じ発想で、関東では坂東太郎(ばんどうたろう)、関西では但馬太郎(たじまたろう)、九州では彦太郎(ひこたろう)または比古太郎(ひこたろう)などとよばれることがある。
[木村龍治]
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入道雲
にゅうどうぐも
一般に,発達した雄大積雲(→積雲)や積乱雲の日本での俗称。積乱雲が空高くそびえ,たこ入道のような形になることからこの名がある。夏に多く発生し夕立や雷雨をもたらす。関東地方で坂東太郎,大阪地方では丹波太郎,福岡付近では筑紫太郎などとも呼ばれる。
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にゅうどう‐ぐも ニフダウ‥【入道雲】
〘名〙 雄大な積雲で、雲の頂が坊主頭のようにむくむくと盛り上がって見えるものの俗称。積乱雲にも見られる。《季・夏》
※道程(1914)〈高村光太郎〉夏「屋根の瓦が照り返し 入道雲も上(のぼ)せつつ うろん臭げなうす笑ひ」
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デジタル大辞泉
「入道雲」の意味・読み・例文・類語
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世界大百科事典内の入道雲の言及
【雲】より
…ときにしゅう雨を伴う。積乱雲はかなとこ雲,または入道雲ともいい,積雲の発達したものである。そして鉛直にドーム状またはかなとこ状に発達し,ときに成層圏までのびる。…
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