専心(読み)せんしん

精選版 日本国語大辞典 「専心」の意味・読み・例文・類語

せん‐しん【専心】

〘名〙 心をひとつ物事に集中すること。他に心を移さないで励むこと。専念。副詞的にも用いる。
往生要集(984‐985)大文三「先於此仏。専心称念。三昧易成」
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉六「専心に書を読み、字を作ることを習ひ」 〔孟子告子・上〕

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デジタル大辞泉 「専心」の意味・読み・例文・類語

せん‐しん【専心】

[名](スル)心を一つのことにだけ集中すること。専念。副詞的にも用いる。「専心努力する」「事業に専心する」「一意専心
[類語]打ち込む専念没頭没入傾注没我熱中夢中熱心鋭意無我夢中背水の陣緊褌きんこん一番凝る耽る浸る骨折る骨を折る根を詰める目の色を変える心血を注ぐ手を尽くす身を投ずる身を挺する体を張る明け暮れるひたすらいちずひたむき一筋ただただただ専一ひとえに一心一念一路一散一目散一直線一本槍一点張り一辺倒一意専心営営せっせ遮二無二無二無三がむしゃら一心不乱脇目も振らずまっしぐらしゃかりきしゃにむに無心粉骨砕身直線的傾倒猪突猛進ストレート我を忘れる身を入れる身を砕く

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普及版 字通 「専心」の読み・字形・画数・意味

【専心】せんしん

心を集中する。〔孟子、告子上〕今夫(そ)れ(えき)(博)の數爲(た)る、小數(瑣末な事)なれども、專心致志せざれば、則ち得ざるなり。

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