身を投ずる(読み)みをとうずる

精選版 日本国語大辞典 「身を投ずる」の意味・読み・例文・類語

み【身】 を 投(とう)ずる

① 身を置く。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉五「道に立つ人大方は、濁流汚溝に身(ミ)を投(タウ)じて、爾かも汚れを知らぬ輩、味方少なく仇は多し」
物事に打ち込む。熱中する。
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「もうこの上は自分が実際運動のなかへ身を投じて行くほかないといふ気持に狩り立てられ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「身を投ずる」の意味・読み・例文・類語

とう・ずる

身投げをする。「断崖から―・ずる」
みずから進んで身を置いて熱中する。「政界に―・ずる」
[類語]専心打ち込む専念没頭没入傾注没我熱中夢中熱心鋭意無我夢中背水の陣緊褌きんこん一番凝る耽る浸る骨折る骨を折る根を詰める目の色を変える心血を注ぐ手を尽くす身を挺する体を張る明け暮れる

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