没入(読み)ぼつにゅう

精選版 日本国語大辞典 「没入」の意味・読み・例文・類語

ぼつ‐にゅう ‥ニフ【没入】

〘名〙
① おちこむこと。沈みこむこと。また、流れ込むこと。〔布令字弁(1868‐72)〕
※黴(1911)〈徳田秋声〉二四「是迄人生問題に没入したことのなかった先生は」
史記抄(1477)一七「長公主乃令衣食賜へば吏が没入するほどにぞ」 〔史記‐侫幸伝・鄧通〕

もつ‐にゅう ‥ニフ【没入】

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デジタル大辞泉 「没入」の意味・読み・例文・類語

ぼつ‐にゅう〔‐ニフ〕【没入】

[名](スル)
沈み入ること。もつにゅう。「水中没入する」
一つのことに心を打ち込むこと。没頭。もつにゅう。「仕事没入する」
官府に取り上げること。没収。もつにゅう。
[類語]打ち込む専念専心没頭傾注没我熱中夢中熱心鋭意無我夢中背水の陣緊褌きんこん一番凝る耽る浸る骨折る骨を折る根を詰める目の色を変える心血を注ぐ手を尽くす身を投ずる身を挺する体を張る明け暮れるひたすらいちずひたむき一筋ただただただ専一ひとえに一心一念一路一散一目散一直線一本槍一点張り一辺倒一意専心営営せっせ遮二無二無二無三がむしゃら一心不乱脇目も振らずまっしぐらしゃかりきしゃにむに無心粉骨砕身直線的傾倒猪突猛進ストレート我を忘れる身を入れる身を砕く

もつ‐にゅう〔‐ニフ〕【没入】

[名](スル)ぼつにゅう(没入)

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普及版 字通 「没入」の読み・字形・画数・意味

【没入】ぼつにゆう(にう)

犯罪者家族財産を没収する。〔漢書、刑法志〕(ていえい)~其のに隨ひて長安に至り、上書して曰く、妾の(淳于公)と爲り、齊中皆其のす。今法に坐し刑に當る。~妾、願はくは沒入せられて官婢と爲り、以て刑罪を贖(あがな)ひ、自ら新たにするを得しめんと。

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