大蛇(読み)オロチ

デジタル大辞泉 「大蛇」の意味・読み・例文・類語

おろ‐ち〔をろ‐〕【大蛇】

《「」は霊威あるものの意》非常に大きな蛇。うわばみだいじゃ。
[補説]曲名別項。→大蛇
[類語]くちなわ長虫大蛇だいじゃうわばみ毒蛇錦蛇青大将縞蛇ヤマカガシがらがら蛇波布コブラ海蛇盲蛇

だい‐じゃ【大蛇】

大きなへび。おろち
[類語]くちなわ長虫大蛇おろちうわばみ毒蛇錦蛇青大将縞蛇ヤマカガシがらがら蛇波布コブラ海蛇盲蛇

おろち【大蛇】[謡曲]

謡曲宝生金剛喜多流。観世小次郎作。素戔嗚尊すさのおのみこと八岐大蛇やまたのおろち退治脚色したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「大蛇」の意味・読み・例文・類語

おろ‐ち をろ‥【大蛇】

[1] 〘名〙 (「ち」は霊威、霊威あるものの意) 非常に大きなへび。だいじゃ。うわばみ。
古事記(712)上「是の高志の八俣(やまた)の遠呂智(ヲロチ)
[2] 謡曲。五番目物。宝生・金剛・喜多流。観世小次郎信光作。「古事記」「日本書紀」による。素戔嗚尊(すさのおのみこと)八岐大蛇(やまたのおろち)退治を脚色。

だい‐じゃ【大蛇】

〘名〙 大きなへび。おろち。うわばみ。
古事談(1212‐15頃)五「敵大蛇引卒若干之眷属来臨」
古今著聞集(1254)二〇「夜中かりに大蛇来たれり。頭は獅子に似たり」 〔史記‐高祖本紀〕

はは【大蛇】

〘名〙 (「はば」とも) だいじゃ。おろち。
古語拾遺(807)「素戔嗚神、〈略〉天十握劔〈其名、天羽斬。今、石上神宮に在り。古語に大蛇、之を羽々(ハハ)と謂ふ。蛇を斬ると言ふなり〉を以て八岐の大蛇を斬りたまふ」

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日本歴史地名大系 「大蛇」の解説

大蛇
だいじやぐら

牛石ヶ原の南西方、大台ヶ原山南斜面の岩山頂上からひがしノ川の深谷まで標高差約一千メートル、岩稜が階段状をなして落込んでいる。大峰と東ノ川の展望がよく、大台ヶ原第一の展望台といわれる。「登大台山記」に「大禿の側に白くえといふ山の壊崩して、横八町、長さ一里の直立絶壁あり。

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