夜中(読み)よなか

精選版 日本国語大辞典 「夜中」の意味・読み・例文・類語

よ‐なか【夜中】

〘名〙 夜の真最中。宵の終わりから暁のはじまりに至るまでの間。夜のなかば。夜ふけ。夜半
書紀(720)推古二九年二月(岩崎本訓)「半夜(ヨナカ)に厩戸豊聰耳皇子の命、斑鳩の宮に薨(かむさ)りましぬ」
[語誌]→「よる(夜)」の語誌

よ‐じゅう ‥ヂュウ【夜中】

〘名〙 ひと晩中。夜どおし。よもすがら。終夜
咄本・軽口露がはなし(1691)三「食ふとひとしく腹中いたみ、夜中(ヨヂウ)に廿五たびくだりける」

や‐ちゅう【夜中】

〘名〙 夜の間。夜分。夜。
明月記‐治承四年(1180)五月二六日「夜中過山階赴南京」 〔国語呉語

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デジタル大辞泉 「夜中」の意味・読み・例文・類語

よ‐なか【夜中】

夜のなかば。夜ふけ。夜半。「夜中まで起きている」
[類語]真夜中深夜夜半夜更け深更ミッドナイト小夜さよさりよい暮夜ぼや夜間夜中やちゅう夜分やぶん夜陰やいん夜半よわナイト

や‐ちゅう【夜中】

夜のあいだ。夜間。夜分。
[類語]小夜さよさりよい暮夜ぼや夜間夜分やぶん夜陰やいん夜半よわ夜中よなか夜半やはんナイト

よ‐じゅう〔‐ヂユウ〕【夜中】

一晩中。終夜。よもすがら。
悪魔は…、―刑場に飛んでいたと云う」〈芥川おぎん

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普及版 字通 「夜中」の読み・字形・画数・意味

【夜中】やちゆう

よなか。魏・阮籍〔詠懐、八十二首、一〕詩 夜、中(なかば)なるも、寐(い)ぬること能はず 坐して、鳴琴を彈ず 帷、に鑑(てら)され 風、我が衿(えり)に入る

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