精選版 日本国語大辞典 「同人」の意味・読み・例文・類語
どう‐じん【同人】
〘名〙
① 同じ人。どうにん。
② 当の人。前に述べたその人。どうにん。
③ 同じ志の人。同好の人。なかま。どうにん。
※黄葉夕陽邨舎詩‐後編(1823)六・上巳渉大猪水作懐伊勢藤子文「同人建レ議賖二酒肴一、相慶兼亦作二三巳一」
④ 同門の人。
※俳諧・蕪村遺稿‐跋(1900)〈高安月郊〉「雪ちる日同人東山に会して蕪村の遺墨を見る」
⑤ (同人とは会同の意) 易の六十四卦の一つ。
上卦は乾(天)、下卦は離(火・日)。天火同人ともいう。日が天にあって輝き、人々の目がこれに集まること。〔易経‐同人卦〕


どう‐にん【同人】
〘名〙
① =どうじん(同人)①
※観智院本三宝絵(984)下「維摩・御斎・最勝是を三会といふ。日本国の大なる会これにはすぎず。講師は同人つかうまつる。終ぬれば已講といふ」
② =どうじん(同人)②
※福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉老余の半生「箕浦に面会、昔話をして新聞の事を尋ねて見れば、同人もちゃんと覚えて居て」
③ =どうじん(同人)③
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「第一回にチョイト噂をして置いたアノ山口と同人(ドウニン)で矢張り踏外し連の一人」
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