翰林(読み)かんりん

精選版 日本国語大辞典 「翰林」の意味・読み・例文・類語

かん‐りん【翰林】

〘名〙 (「翰」は筆。文筆の集まっているところの意から)
学者仲間文人の仲間。
※菅家文草(900頃)二・裴大使留別之什「高看鶴出新雲路、遠妬花開旧翰林
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉銀座と築地の憶出「当時の我が翰林の名士は元より」 〔白居易‐八月十五夜禁中独直対月億元九詩〕
② 「かんりんいん(翰林院)①」の略。
※本朝文粋(1060頃)一〇・聚沙為仏塔詩序〈慶滋保胤〉「台山禅侶二十口。翰林書生二十人」
③ 「かんりんいん(翰林院)②」の略。
※扶桑集(995‐999頃)九・冬日於文章院懐旧招飲〈大江朝綱〉「幹林懐古遇樽盈。銀艾紛々珮響清」
随筆・独寝(1724頃)上「又、姚文公翰林になりて、旨を承りて玉堂に宴をもふけられしに」
※江吏部集(1010‐11頃)中「兼翰林之後与門生談話」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「翰林」の意味・読み・例文・類語

かん‐りん【×翰林】

《「翰」は筆の意》学者、文人の仲間。
翰林院」「翰林学士」の略。
[類語](1仲間同輩朋輩ほうばい同僚同志同人メート同士常連一味一派徒党味方盟友同腹相手友達友人ペンフレンドペンパル朋友友垣酒徒茶飲み友達ルームメート畏友知友知音親友心友仲良し良友悪友戦友校友同窓生学友同級生級友クラスメート同窓同期同期生同期の桜社友僚友寮友政友詩友亡友

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