こってり(読み)コッテリ

デジタル大辞泉 「こってり」の意味・読み・例文・類語

こってり

[副](スル)
味や色などが濃くて、しつこいさま。「こってり(と)した料理」「ポマードこってり(と)つける」
程度のはなはだしいさま。いやというほど。「父からこってり(と)油を絞られる」
[類語](1しつこいくどいあぶらっこいぎたぎたぎとぎとこてこてねっとり脂ぎる脂ギッシュオイリー濃厚濃い濃密深いこまやか色濃い毒毒しいごてごて/(2みっちり十分存分に思うさま良くみっしりとく万万ばんばんさんざっぱらさんざんさんざはなはだたいへんとても非常に大いにきわめてすこぶるごく大層至って至極しごくいとも実にまことにいたく・ひどく・恐ろしくすごくものすごく滅法めっぽうめためた異常極度桁外れ桁違い並み外れ格段著しい甚だしいすごいものすごい計り知れない恐ろしいひどいえらい途方もない途轍とてつもないこの上ない筆舌ひつぜつに尽くしがたい言語げんごに絶する言語ごんごに絶する並並ならぬ一方ひとかたならずめちゃくちゃめちゃめっちゃ底抜け恐るべきこよなく殊の外ひときわ特段度外れ法外べらぼうとんでもない類がない比類ない無上よっぽど度が過ぎる行き過ぎどえらい飛び切り段違い圧倒的かけ離れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こってり」の意味・読み・例文・類語

こってり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 味や色や化粧、また男女関係などがしつこいほどに濃厚なさまを表わす語。
浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)上「夜店戻りが気を付て。ヤアこってりと味な事」
浮世草子・猿源氏色芝居(1718)一「おしろいこってりと豆腐目鼻つけて」
② 程度のはなはだしいさまを表わす語。いやというほど。ひどく。
※青い月曜日(1965‐67)〈開高健〉二「行きの物資だけでコッテリ儲かるよってに」

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