精選版 日本国語大辞典 「並並」の意味・読み・例文・類語
なみ‐なみ【並並】
〘名〙 (形動)
① 同類であること。同じ程度であること。また、そのさま。ひとしなみ。
※万葉(8C後)一六・三七九八「何すと違ひは居らむ否(いな)も諾(を)も友の波々(なみなみ)我も寄りなむ」
② 良くもなく悪くもないこと。ありきたりであること。通りいっぺんであること。尋常であること。また、そのさま。打消を伴って、普通以上である、すぐれているなどの意で用いる。
※万葉(8C後)一一・二四七一「山城の泉の小菅凡浪(なみなみ)に妹が心を吾が思はなくに」
※徒然草(1331頃)一〇五「なみなみにはあらずと見ゆる男、女となげしに尻かけて、物語するさまこそ」
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