精選版 日本国語大辞典 「しつこい」の意味・読み・例文・類語
しつこ・い
〘形口〙 しつこ・し 〘形ク〙
① 色彩、味、香りなどが濃厚である。濃厚でわずらわしい。くどい。
※禅鳳雑談(1513頃)上「大夫、わが能は年寄候ほどに、しつこうなり候をや、と被レ申候間」
※思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石〉一三「重苦しく舌の先に溜るしつ濃(コ)い乳の味」
② つきまとってうるさい。煩わしい。また、執念深い。執拗(しつよう)である。
※虎明本狂言・花子(室町末‐近世初)「めがゆく、めがゆく、おめが行候、しつこうや」
しつこ‐さ
〘名〙
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