みっしり(読み)ミッシリ

デジタル大辞泉 「みっしり」の意味・読み・例文・類語

みっしり

[副]
すきまなくいっぱい詰まっているさま。びっしり。「芝がみっしり(と)生えそろう」
一つのことを十分に行うさま。みっちり。
何卒どうぞ―お𠮟言こごとを仰しゃって」〈魯庵破垣
[類語]十分存分に思うさま良くみっちりとく万万ばんばんつくづくしげしげじっくりよくよくくれぐれ念入り入念とっくり心して細心丹念克明周到つらつら

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精選版 日本国語大辞典 「みっしり」の意味・読み・例文・類語

みっしり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 一つのことを十分に行なうさまを表わす語。みっちり。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「瓜哇(ジャワ)あたりまで航海してみっしりともうけるつもりサ」
② すきまなく十分に詰まったり、肉付がよくなるさまを表わす語。
※落語・蛇の目の傘(1900)〈初代三遊亭金馬〉「先づ大序が済み、二段目三段目四段目の出門留めと、ミッシリ見物をしめまして」
③ すきまなくぴったりと密着するさまを表わす語。
浮世草子・好色美人角力(1696頃)八「やはやはとしたるはだゑに、みっしりとだきついたるきみのよさに」

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