飽満(読み)ホウマン

デジタル大辞泉 「飽満」の意味・読み・例文・類語

ほう‐まん〔ハウ‐〕【飽満】

[名](スル)《「ぼうまん」とも》あきるほど食べて満腹すること。また、十分に満ち足りていること。飽食
「その人たちが生に―して暮らすのはそれでいい」〈有島生れ出づる悩み
[類語]満足満悦充足自足自得会心・充足感・充実感・自己満足本望満ち足りる心行く堪能たんのうする満喫する安住する・安んずる甘んずる十分十全嬉しい楽しい面白い喜ばしい喜び愉快痛快結構喜悦有頂天納得慊焉けんえん三平思わしい上機嫌ご機嫌おんの字足りる足る舞い上がる満たす気を良くする溜飲りゅういんを下げる言うことなし気に意に適ううきうきうはうはわくわくいそいそぞくぞく

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精選版 日本国語大辞典 「飽満」の意味・読み・例文・類語

あき‐み・つ【飽満】

[1] 〘自タ四〙 十分に満足する。満腹する。
土左(935頃)承平五年正月七日「この長櫃(ながびつ)のものは、みなひと、わらはまでにくれたれば、あきみちて、船子どもは腹鼓うちて」
[2] 〘自タ上二〙 (中世以降現われた形) (一)に同じ。
御伽草子・鉢かづき(室町末)「数のたからを持ち給ふ。あきみちて乏(とも)しきこともましまさず」

ほう‐まん ハウ‥【飽満】

〘名〙 (形動) (「ぼうまん」とも) あきるほど飲んだり食べたりして腹一杯になること。また、あきあきするほど満ちたりていること。また、そのさま。飽食。満腹。
今昔(1120頃か)五「五百商人及び若干牛馬、此の水を飲て飽満して、命を助けてけり」 〔史記楽書

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普及版 字通 「飽満」の読み・字形・画数・意味

【飽満】ほう(はう)まん

充足する。〔史記、楽書〕天子躬(みづか)ら堂に臨し、民咸(ことごと)く汚穢(をわい)を滌(たうでき)す。斟(しんしやく)滿、以て其の性を(ととの)ふ。

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