牛馬(読み)ギュウバ

デジタル大辞泉 「牛馬」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐ば〔ギウ‐〕【牛馬】

牛と馬。「牛馬のように働かされる」
[補説]狂言の曲名別項。→牛馬
[類語]竜虎虎狼犬猿狐狸蛇蝎鶴亀

うし‐うま【牛馬】

牛と馬。ぎゅうば。
盂蘭盆うらぼん精霊棚に供える、ナスキュウリ麻幹おがらで足を付けて牛と馬に見立てたもの。精霊馬しょうりょううま
馬の一品種。体毛がきわめて少なく、外見が牛を思わせた。鹿児島県種子島たねがしまに産したが、第二次大戦直後、絶滅

ぎゅうば【牛馬】[狂言]

狂言。牛を売る男と馬を売る男が新市場所争い、結局牛と馬を競走させて決めることになり、牛のほうが負ける。うしうま。

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精選版 日本国語大辞典 「牛馬」の意味・読み・例文・類語

うし‐うま【牛馬】

〘名〙
① 牛と馬。ぎゅうば。
書紀(720)神代上(寛文版訓)「牛馬(ウシムマ)化為(な)れる有り」
お盆の精霊棚(しょうりょうだな)に供えるもの。ナスとキュウリに苧殻(おがら)で四本の足を付け、牛と馬に見たてたもの。
※雑俳・柳多留‐一六(1781)「うし馬をよけてひづんだかやをつり」
③ 馬の一品種。小形の馬で肩高約一・三メートル。体は部分的に裸出し、たてがみもなく、尾が牛蒡(ごぼう)状で短く無毛のところが牛に似ている。一般に体毛は栗毛でちぢれている。鹿児島県種子島特産であるが起源については明らかでない。天然記念物に指定されていたが、昭和二二年(一九四七)頃に絶滅。〔博物図教授法(1876‐77)〕

ぎゅう‐ば ギウ‥【牛馬】

[1] 〘名〙 牛と馬。
続日本紀‐天平四年(732)八月壬辰「東海東山二道及山陰道等国兵器牛馬、並不与他処」 〔周礼夏官圉人
[2] 狂言。各流。牛を売る男と馬を売る男が新市で場所争いをする。目代(もくだい)が出て仲裁にはいり、結局牛と馬とを競走させると、牛の方が負ける。「狂言記」では「うしうま」。

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普及版 字通 「牛馬」の読み・字形・画数・意味

【牛馬】ぎゆう(ぎう)ば

牛馬走は牛馬を掌る僕。謙称。漢・司馬遷〔任少(安)に報ずる書〕太牛馬走、司馬再拜して言ふ。~曩昔(さき)に賜書を辱(かたじけ)なくす。氣、懃懃懇懇たり。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「牛馬」の解説

牛馬 (ウシウマ)

動物。ウマ科の哺乳動物

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