慊焉(読み)けんえん

精選版 日本国語大辞典 「慊焉」の意味・読み・例文・類語

けん‐えん【慊焉】

〘形動タリ〙 (「慊」には、満足と不満足との正反対の意がある)
① あきたりなく思うさま。
※「一茶句集」の後に(1922)〈芥川龍之介〉「一茶の句境未この醍醐を知らず。予の慊焉(ケンエン)たる所以なり」
② (多く打消の場合に用いる) 満足するさま。
文芸道徳(1907)〈長谷川天渓〉「然るに此の結論に慊焉(ケンエン)たらざりしにや」

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デジタル大辞泉 「慊焉」の意味・読み・例文・類語

けん‐えん【××焉】

[ト・タル][文][形動タリ]《「慊」には満足と不満足との二様の意がある》
あきたらず思うさま。不満足なさま。「心中慊焉たるものがある」
(多く下に打消しの語を伴って用いる)満足に思うさま。「慊焉とせぬ面持ち」
[類語](2満足満悦充足飽満自足自得会心自己満足本望満ち足りる心行く堪能満喫安住安んずる甘んずる十分十全嬉しい楽しい面白い喜ばしい喜び愉快痛快結構喜悦有頂天納得三平思わしい上機嫌ご機嫌おんの字足りる足る舞い上がる満たす気を良くする溜飲りゅういんを下げる言うことなし気に入る意に適ううきうきうはうはわくわくいそいそぞくぞく

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普及版 字通 「慊焉」の読み・字形・画数・意味

【慊焉】けんえん

満足する。

字通「慊」の項目を見る

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