精選版 日本国語大辞典 「親方」の意味・読み・例文・類語
おや‐かた【親方】
おや‐がた【親方】
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近世沖縄の位階の一つ。紫冠をいただく正一品から従二品の品級(ひんきゅう)の者で、間切(まぎり)あるいは村を領する地頭(じとう)であることから、領邑(りょうゆう)名を冠して「○○親方」と称するのが通例である。親方の上は按司(あんじ)、その下は親雲上(おやくもい)(ペーチン)であり、按司は国王の一族に限られるので、親方は琉球(りゅうきゅう)王国における一般士族が上りうる最高位の位階であった。語源については「役職にある人」を意味する「オエカ」に複数形の「タ」がついたものだという有力な説がある。
[高良倉吉]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…親方・子方と同義。今日ではヤクザや政界の派閥など闇の世界のそれに限られたもののように連想されがちであるが,この民俗語は社会学,民俗学,社会人類学では日本社会の構造を解明するうえで重要な術語のひとつになっている。…
…このほかに加入金が課されたが,ギルド構成員の子弟の場合は低額であった。これらのほかにギルドに属している教会に蠟などを寄進し,さらに宴会を開いて親方たちに馳走する定めもあった。ときには職業を異にする著名人もギルドに加入を許されたが,この場合も同じ身分か,より高い身分の者の加入しか認められなかった。…
…職人や芸術家(工匠)の仕事場。転じて,そこで親方・師匠に従って制作に従事する人的組織。工房は,金属器のように制作に特別な技能を要する物品の発生と共に諸文明中に登場したと考えられる。…
…ただし,近世の地主は自作部分を内包した地主手作り経営という性格をもっているのが一般的である。 近世の地主は地頭,田主,大屋,親方,親作,地親などと呼ばれた。ところで,地主は小作人から小作料を徴収する小作経営だけでなく,酒屋,油屋,紺屋などの農村工業をはじめ質屋,穀屋,旅籠などの金融・流通業を兼営し,村方の再生産に深く浸透している。…
…ローマのコレギウムは,キリスト教の受容とともに相互扶助を行う兄弟団的結合に変わっていったとみられる。11世紀ごろロンバルディアのコモ地方にみられた石工の団体magistri commaciniは,すでに親方,職人,徒弟を擁するギルド的な組織をもち,教会建築に従事していた。マギステルを長とする石工の組織が修道院の組織を模倣したものといわれるのも,その関係によるとみられる。…
…ヨーロッパ中世の職業技術訓練に典型的にみられる制度で,親方制度とも呼ばれる。手工業ギルドを中心に同職組合が形成された14世紀ころ,それと結合しつつ確立した。…
※「親方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...