旧家(読み)きゅうか

精選版 日本国語大辞典 「旧家」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐か キウ‥【旧家】

〘名〙
① 昔から続いてきた家。由緒のある家柄。久しくその土地に住んできた家。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「藤(ふぢ)の丸は旧家(キウカ)なり」
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉上「お前さまの祖母様(おばあさま)や母上様(おっかさま)は皆な立派な旧家から来ておいでる」 〔李商隠‐上崔相国啓〕
もと住んでいた家。
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二八「今日漸く旧家(キウカ)を尋ぬれば、建築形を改め趣を異にす」

きゅう‐け キウ‥【旧家】

〘名〙 近世新家(しんけ)に対して天正年間(一五七三‐九二)以前から家系が続いている公家をいう。

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デジタル大辞泉 「旧家」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐か〔キウ‐〕【旧家】

昔から続いてきた家。由緒ある家柄。「旧家の出」
以前に住んでいた家。
[類語]名門名家良家

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普及版 字通 「旧家」の読み・字形・画数・意味

【旧家】きゆうか

伝統のある家。

字通「旧」の項目を見る

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