親玉(読み)オヤダマ

デジタル大辞泉 「親玉」の意味・読み・例文・類語

おや‐だま【親玉】

仲間中心になる人物かしら。「不良グループ親玉
芝居座頭ざがしら立役者などを褒めていう語。特に、4世以後の市川団十郎をさすことがある。
数珠じゅずの中の最も大きな玉。
[類語](1ちょうおさかしらトップ大将主将闇将軍親方親分棟梁首領頭目ボスドン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「親玉」の意味・読み・例文・類語

おや‐だま【親玉】

〘名〙
数珠(じゅず)の中心となる大玉。だつま。
※落語・ちきり伊勢屋(1893‐94)〈禽語楼小さん〉「水晶の珠(たま)に珊瑚の親珠(ヲヤダマ)の数珠を持って」
② 頭立つ人。代表的な人。頭領。主人。
浄瑠璃神霊矢口渡(1770)四「親玉へ知ると毛氈(もうせん)をかぶる出入だ」
③ 芝居の座頭、立役などをほめて呼ぶ称。特に、四代目以降の代々の市川団十郎をさしていう。
咄本・鹿の子餠(1772)新五左殿「あれは松本幸四郎でござります、世間でかの親玉(オヤダマ)親玉と申でござります」
同類の物事の中で最も大きくて有名なもの。同類のものの中で一番のもの。首位にたつことがら。
随筆・文化秘筆(19C前か)一「味ひ物の親玉 酔醒の水」

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