隧道(読み)すいどう

精選版 日本国語大辞典 「隧道」の意味・読み・例文・類語

すい‐どう ‥ダウ【隧道】

〘名〙
① 棺を埋めるために地上から斜めに掘った、墓穴に通じる道。はかみち。〔晉書‐杜預伝〕
② (「ずいどう」とも) =トンネル〔五国対照兵語字書(1881)〕
※逓信史要(1898)〈逓信省編〉三「隧道掘鑿は地質に因り適宜の方法を用ふ」

つい‐どう ‥ダウ【隧道】

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デジタル大辞泉 「隧道」の意味・読み・例文・類語

すい‐どう〔‐ダウ〕【×隧道】

《「ずいどう」とも》トンネル。
棺を埋めるために、地中を掘り下げて墓穴へ通じる道。はかみち。
[類語]地下道トンネル坑道地下街

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普及版 字通 「隧道」の読み・字形・画数・意味

【隧道】すいどう(だう)

墓室に通ずる道。〔晋書、杜預伝〕嘗(かつ)て~密縣の山(けいざん)を(よぎ)る。~其の冢をり、山の頂に居(お)く。~其の隧は、唯だ其の後を塞ぎ、其のにして之れを塡めず。に珍寶無く、重深に取らざることを示すなり。

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世界大百科事典(旧版)内の隧道の言及

【トンネル】より

…すなわちトンネルをかなり広い意味にとらえているが,穴の径の小さい,人の潜れないような管路などは除外している。 日本では昔から隧道(すいどう)(慣用的には〈ずいどう〉とも読まれる)といい,鉱山では坑道,その他洞道などとも呼ばれているが,戦後の漢字制限や用語の簡素化などから,今日では公用としても日常用語としても,〈トンネル〉の名が広く用いられている。
【トンネルの歴史】
 人間とのかかわりでもっとも古いものは住居としての洞窟の利用であろう。…

※「隧道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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