精選版 日本国語大辞典 「乾」の意味・読み・例文・類語
かわら・ぐ【乾】
[1] 〘自ガ四〙 =かわく(乾)①
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)一三「洲と云程にまんまはりに水があってちと水のかわらいであるを云ぞ」
※浮世草子・男色大鑑(1687)一「足は蚊の血に染めなし、是にもあかず、曙をかなしみ、前髪の風にかはらぎ」
[2] 〘他ガ下二〙 =かわかす(乾)
けん【乾】
〘名〙
※続日本紀‐天平宝字二年(758)八月庚子「出レ震登レ乾、乗レ時首出。之謂レ聖」 〔易経‐乾卦〕
② そら。天。あめ。→乾坤(けんこん)
かわか・す【乾】
〘他サ五(四)〙 濡れたり湿ったりしたものを日光や火にあてたり機械を使ったりして、水分をとる。かわらかす。かわらぐ。
※蜻蛉(974頃)下「わが袖はひくとぬらしつあやめ草人のたもとにかけてかはかせ」
※梵舜本沙石集(1283)二「只罪障の水を乾(カワカ)して、悲願の火を待つべし」
かわらか・す【乾】
〘他サ四〙 =かわかす(乾)
※全九集(1566頃)二「酒にひたし、そっといりかはらかしてくだいて用也」
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