ケン(英語表記)Ken, Thomas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケン」の意味・わかりやすい解説

ケン
Ken, Thomas

[生]1637.7. バーカムステッド
[没]1711.3.19. ウォーミンスター近郊
イギリスの聖職者。国内で各種の聖職についたのち,1679~80年オランダのハーグでオランニェ公妃マリーア(のちのメアリー2世)の礼拝堂付き牧師,1683~84年タンジール遠征時のジョージ・L.ダートマスの従軍牧師などを務め,1685年バス・アンド・ウェールズ主教に就任,その間チャールズ2世の礼拝堂付き牧師にも任命され,同 1685年王の臨終に立ち会った。同 1685年のモンマス公の反乱時には,ジョージ・ジェフリズの過酷な取り締まりに苦しむ住民の救援に努力し,獄中に公を慰めた。1688年の七主教裁判事件の一人であったが,名誉革命後はウィリアム3世とメアリー2世への忠誠誓約を拒否して,1691年主教を追われ,晩年はおもにロングリートに住んだ。いくつかの著作も残した。

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世界大百科事典(旧版)内のケンの言及

【笙】より

…貴州省のミヤオ族やトン族では芦笙の楽隊が組織されている。なお東南アジアの笙にはラオスのケーンkhen,タイ,カンボジアのケンkhaenがある。【増山 賢治】。…

※「ケン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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